江東区では毎年小学校対抗サッカー大会が行われており、およそ22校中15校前後で毎年行われてきました。
その中に女子の部もあり、各小学校から女子のチームが作れる学校は女子の部でもエントリーを呼びかけていました。
娘の通う豊洲小学校でも、女子生徒に呼びかけなんとか11人集めチームを作り参加してきました。それこそ、サッカーの試合なんて初めてという女子がほとんどですが、それでも学校対抗ということで、みんな練習から一生懸命で、大会では優勝を目指し試合や勝敗に一喜一憂し感動を覚えていました。
その大会に、江東区の教育委員会の事務局の方が見に来られ、女子のサッカーがこんなに盛り上がっていて、潜在的なプレーヤーがたくさんがいることに驚いたようです。
しかし、調べてみるとこのサッカーをやっている女子小学生たちが、中学になった時にはサッカーをするべき環境がほとんどな無く、特にこの江東区にはまったく無いということになにかを感じたようです。小学校時代は男子と一緒の地元チームでプレーしている女の子は多少いるのですが、卒業と同時にほとんどの選手がボールを蹴るのをやめてしまいます。
そこで江東区は2008年頃から本格的にサッカー部設立の準備を始めました。勿論まずは予算取りからだったようです。
そして場所や指導者、運営等様々な壁があったとは思いますが、大変な苦労や努力をされようやく2009年4月に江東区の全中学校に募集をかけ説明会を開き始動しました。
活動場所はサッカーに適したグランドのある北砂の区立第四砂町中学校。指導は全面的に日本体育大学女子サッカー部に協力していただくことが決まりました。指導者を目指す学生が多く、実習を兼ねて「教える」という志の学生達大学側が快く承諾してくださったようです。区内22校から選手を募集をした結果、9校37名の希望者がありました。
そして日本サッカー協会から積極的なサポートをもらい、日本体育大学の指導のもと江東区全面支援のサッカー部が誕生したわけです。練習は週に2回。発足当初に練習を拝見しにいきましたが、そのときはまだユニフォームもなく、それぞれ学校の体操着でやっている状態でしたが、指導は現役の日体大女子の選手たちコーチ4〜5人と指導者の方たちが丁寧にボールの扱い方など基礎から熱心に指導しておられました。多いときは2〜3人に一人コーチが付く感じで、少人数学習のごとく行き届いた指導ができているようでした。
江東区の職員の方も毎回同行していらして、当日もいろいろお話もさせていただき、その後も何度かお話させていただく機会があったのですが、熱心にこの立上げや今後の成功にに取り組んでおられ、職員の方の熱い思いも伝わってきて、きっといいチームになっていくんだろうなと感じました。
10/7には日本サッカー協会の犬飼会長が、U-14日本選抜チームの高倉麻子監督とともに、視察にこの4砂中を訪れました。
練習風景を見たり、コーチや各選手に声をかけたりしてみんなを激励したようです。
そしていまではあでやかなブルーのユニフォームも揃い、練習用のボールもJFAからいろいろなチームとも練習試合を重ね、2010年今年はいよいよ東京都のリーグ(3部)にもエントリーしたとの話を聞いております。
まずは、1月に行われる東京都ガールズU-14サッカー大会にエントリーが決まり、いよいよ公の舞台で公式戦をスタートさせます。
管理人の地元江東区の女子サッカーチームの船出とあって応援したいところではあるのですが、この大会においては別のチームに所属する小生たちにとってはライバル関係になってしまい複雑な心境です。
いずれにせよ、新生公立中学女子サッカー部にエールを送ります。
![](koutoujyoshi.jpg)
江東区U15の選手達と日体大学生コーチ(中央は犬飼会長と高倉監督)
|