REPORT62
2011年4月17日(日):
第16回全日本女子ユース(U-15)サッカー選手権、東京都予選大会
トーナメント1回戦、対フィオーレ武蔵野FC (調布市関東村)
今大会は震災の影響もあり、従来のグループリーグ予選方式では日程や会場等の問題もありリーグ予選を行わず、全チームによるトーナメント方式にて行われる事になりました。
組合せは抽選で行われましたが、駒沢女子はなぜか厳しい組合せに入ってしまうようで、今大会も初戦から厳しいチームと当たっていくこととなりました。
関東大会へは上位4チームが第4代表までとして関東大会に出場することとなります。準決勝に残った4チームということになります。
FC駒沢女子が準決勝まで残るには3戦を勝利しなければなりません。そのトーナメント組合せの対戦相手に強豪がひしめきています。しかしFC駒沢女子も間違いなく今年はその強豪の一角になっているので、相手にとっても戦々恐々のきびしい戦いを感じている事と思います。
その初戦が昨年のこの大会で決勝トーナメント1回戦の対戦相手となったフィオーレ武蔵野FC。昨年と同じカードとなった。昨年は1-0となんとか勝利し2回戦に進んだがベルタに敗れ敗退となった。
▼強豪で良きライバルのフィオーレ、今回はどんな戦いを仕掛けてくるのか。体格ではちょっと押され気味か・・・。
立ち上がりは一進一退の均衡した攻防からスタート。どちらもゆずらずボールの支配率なども五分で序盤は進んだ。やはりこうなると先制点が重要なポイントになり、ゲームの行方を左右することにもなる。
そんな中盤の15分、相手のハンドからFC駒沢女子にいい位置からのフリーキックが与えられ大きなチャンスをつかむ事となった。
▼距離はあるが直接ゴールを狙える位置からのフリーキック。ボール前にはゆめ選手とみさき選手が立った。どちらが蹴るのか・・・。
▼左のみさき選手が蹴った。壁は広く高さもあるが蹴ったボールはその壁を大きく超えていった。パワーではなくコースを狙いにいった
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▼ボールは軽い放物線を描いて上からゴール前に落ちてくるボールになった。コースはピタリとはまり、クロスバーの下ぎりぎりに落ちてきた。 キーパー決死のジャンプで防ごうとするが届かず、その間を抜けてボールはゴールに吸い込まれた。
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このチャンスをしっかりものにして、FC駒沢女子は待望の先制点を挙げた。
フィオーレの戦意も高く、この後大きく流れが変わる事にはならなかったが、ムードは駒沢に傾いたように見えた。
前半コーナーキックは2回づつ、シュート数はフィオーレが上回ったがチャンスを活かした駒沢女子が1-0で折り返すこととなった。
前回大会同様、前半を1−0で折り返した駒沢。前回大会はこのまま後半無得点のまま1-0で終了、勝利となったが、今回はそう簡単にはいかなそうだった。
しかし、後半開始早々の6分、チャンスをつかんだのは駒沢女子だった。
▼相手パスボールがリバウンドしたところを新1年生のなつき選手がカット。
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▼そのまま自分で持ち込み、キーパーの動きを確認しながら落ち着いてシュート。
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▼しっかり狙ったシュートはキーパーをかわして、見事ゴール!。新中1でこのスピードと技術はスゴイ。なつき選手ナイスシュートでした。
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これでFC駒沢女子2-0とゲームを支配したかに見えたが、そこはフィオーレ武蔵野そう簡単には勝たせてくれない
後半猛チャージをかけてきた。19分には左を抜かれ強烈なシュートを打たれるが、ポストに当たりルーズボールもなんとかクリアして難を逃れた。
▼しかし、22分には同じような展開で左から持ち込まれ、そのままゴールエリア内に入られシュートを許してしまう。これを決められ1点を返されてしまう。
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2-1となり、やや押され気味になっていたが、この1点で
FC駒沢女子は引き締まった感じがした。
この後双方とも白熱した均衡戦が続いた。
▼そして残り時間もごくわずかになり、このまま守り切ればと時計を気にしていた終了1分前、相手スローインかと思われ守備準備をしていたが駒沢ボールとわかり、なお選手がボールを持った瞬間ゆめ選手がパスを要求しつつゴール前に走った。それを見てなお選手も素早くロングスローをゴール方向に出した。早いリスタートに相手DFが整わないフィオーレは、高く入ったボールをヘッドで必死にクリアを試みるが、ボールはルーズボールとなった。それを逃さなかったのがゆめ選手だった。
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▼トラップでボールコントロールしてゴールラインが見えた瞬間を逃さずそのままシュート。これが見事ゴールとなった。
この切り替えの早さ、なお選手、ゆめ選手の素早い対応はとても良かった。ナイスプレーでした。
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そして1分後終了のホイッスル。土壇場で1点を追加したFC駒沢女子3-1で初戦を制した。
この日しっかりとチャンスを点に結び付けられた駒沢が勝利したが、どちらが勝ってもおかしくないゲーム内容だったのではないでしょうか。今までも、そしてこれからも良きライバルであるフィオーレ武蔵野の検討を称えたいと思います。最後もしっかりと両手で硬い握手をしてお互いの健闘を称えあいました。
FC駒沢女子U-15全員で勝ち取った1勝です。今年人数も増え選手層も厚くなって、チームとして増々力強さを感じるようになってきました。
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今日のフィオーレのためにもトーナメントを勝ち抜いて次のステップに上がれるようがんばりましょう。
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