REPORT93
2012年7月29日(日)
東京都女子サッカー中学1部リーグ
第3戦、対INAC(都市大学グランドPM3:30晴れ32℃)
中学リーグ第3戦目、前日のさくら戦に続いて、この猛暑の中での連戦となった強敵INAC戦、選手たちの疲労と体力が気になるところ。
この日も30度を超える猛暑となり、グランドも土と芝(刈られていない雑草状態)が混在する厳しいグランドコンディションのなか、アウェイでの闘いとなり状況的にはかなり不利で厳しい状況でした。
前半均衡した膠着状態が続きましたが、コーナーキックのチャンスからFC駒沢きっちりそのチャンスを活かして、先制点を挙げた。
ゴール前膨らんだボールはペナルティーエリア内でワンバウンド。そのボールのにゆえ選手が素早く反応してく頭で合わせゴール前へ落とす。
その落ちてきたボールを後ろ向きのなお選手が振り向き難しい体勢のままシュート、これがキーパーの股を抜けゴール。
後半INACも攻めてくるが、堅い駒沢DF陣をくずせず、なかなか決定的なチャンスまで持っていくことができない。
しかし、最初から非常に優れた身体能力とキック力を持った10番の選手、要注意かと思っていましたが一瞬マークが緩んだところを突かれ、左サイドから高校級のミドルショートを打たれ、同点打を決められてしまう。
その後も、ゆい選手が熱中症と思われる症状で試合中突然倒れ戦力ダウンのなか、押し込まれるシーンもあったが、凌ぎ切り1-1の引き分けで試合終了となり勝点1を分け合いました。
給水タイムはあったものの、この暑さの中での連戦は相当な体力の消耗となり、控え選手(交代)の少ないチームにとっての選手への負担は想像以上に大きいものです。
ゆえ選手、そしてしおん選手も試合中は緊張と集中でやりきったものの、終了と同時に倒れてしまいました。
幸い大事には至らなかったようですが、過去みさき選手も2度熱中症で倒れた事がありますが、大事なのは早い段階で変化に気づき、早い対応が必要です。
どうしてもプレーしている本人は、無理をするし変化に気づかない事が多いです。特に中学生あたりまでは自分で判断できないし、自分から言い出せないものです。
私も気づけずにいたのは大きな反省ですが、スタッフを含め周りの人間が注意して、選手の様子を観察する必要があると思います。
まだ、熱い日の試合が続きますので、今日の出来事を教訓に、早く気づきベンチに伝え、早い段階での交代などの対応をすることで、大事に至ることを防ぐようにしましょう。試合に勝ち負け以前の問題です。
【選手のみなさんへ】
熱中症は対応が遅れると生命にかかわる場合もあります。選手の皆さんも無理をしないで、試合中に
立ちくらみ・筋肉のけいれん・めまい・吐き気・頭痛・視点が定まらない・などの症状が出たら、すぐにベンチやレフリーに声をかける事。もっときつい場合は無理せず立っていないで、その場で倒れるようにする事。遠慮せず必ず実行してください。
予防としては、試合前しっかり水分を多めに、試合中はなるべく小刻みに摂取すること。給水時やハーフタイム時に頭や首筋に水をかけたり、脇の下や足などスポンジや水タオルで濡らしたり、霧吹きで吹きかけ放熱(気化熱)に心がけるようにすること。
前日は充分睡眠をとり、当日は食事もしっかりとること。
応急処置としては、意識消失や応答が無い場合や、せん妄状態だったら即救急車。意識や応答がある場合はクーラーなどで急激に冷やさず涼しい所で横にさせソックスを脱がし、首・脇の下・内股・頭を冷却材や氷などで冷やし、全体に風を当て体熱を放熱するようにしてください。それと同時に電解質を含んだスポーツドリンクなど吸収性の良い水分を多めに飲ませる事。
以上をふまえつつ、来週1部リーグ最強の青梅との試合になります。
体調管理に十分注意し試合に挑みましょう。睡眠不足も熱中症になりやすいので、前日は充分睡眠をとっておくようにしてください。