REPORT95


第9回東京都ガールズ(U-15)サッカー大会
9/8(土)2回戦、対:日テレメニーナセリアス(駒沢補助10:00KO)

東京都ガールズ(U-15)の2回戦を行いました。
この日MFなつき選手や世田谷区の中学が学校行事のため、主力選手を含む数名を欠いての試合となりました。
しかし、相手はJ下部の新チームとはいえ、1年生主体でこの日のメンバー表でも1年生9名、2年生1名、3年生1名という選手構成をみても、セリアスの試合をまだ1度も見てはいなかった私とすると今日は勝てるだろうと思っていました。
ところが、結果は0-2で残念ながらFC駒沢女子、自分たちのサッカーをすることがなく(出来ず?)、相手にゲームをコントロールされ完敗という結果で終わりました。
 このメニーナセリアスのゲームを見て正直驚きました。これが今年召集された1年生の新チーム?というくらいチームプレイが完成されていて、最終ラインでのボール回し、パスの正確さ、パスカットへのアタッキング、フィジカルの強さ、残念ながら体格と当たり以外はこの日 はすべて駒沢を上回っていた。
駒沢女子が精彩を欠いたのか、セリアスが駒沢にサッカーをさせなかったのか、最初は駒沢どうしたんだ?という印象でしたが、ゲーム全体やビデオを見直しスカウティング(調査)してみると、セリアスの良さばかりが見えてきた試合でした。

【日テレメニーナセリアスの簡易スカウティングレポート】
●まず、立ち止まっている選手がいない(常にボールの展開を読んでアクションを起こしている)、GO&STOPも的確。試合終了までその動きが変わらない(フィジカルの強さ)
●パスの精度の高さ。(止まっている選手へは足元に、動いている選手には進行方向のスペースに(スルーパス)、ボールホルダーの周りでパスラインを作る動きが出来ている為、なかなかボールを奪えない。
●攻撃の組み立てがしっかり出来ていて、攻守の切り替えが早い(DFはしっかりしたラインコントロールが出来ていて、攻撃になるとしっかり上げてDFからFWまでが実にコンパクトに形成されている)。
●個のスキルの高さ。
@テクニック、Aスピード(瞬発力と持久力)、Bインテリジェンス(戦術理解・洞察力)、やはりメニーナ・ベレーザを目指す選手たちでモチベーションも違うし、個のスキルも1年生としては優れている。
★もちろん、すべてが完璧という訳ではないが、色々なチームから集まった1年生がこれだけの期間でここまで完成するというのは、個のパーソナリティーもあるが、コーチングやトレーナーの組織向上力(練習メニューと戦術の浸透)がしっかり出来ているのだと思う。
そう考えると上部のメニーナがいかに優れたチームかがよくわかる。先日まで行われていた「全日本女子ユースサッカー選手権大会」でFC駒沢女子も戦い0-4で負けた日体大サテライトと決勝戦を行い、5-2で楽勝し優勝、関東大会進出した。
今後このメニーナセリアスは1年生主体なので、このまま3年間U-15で更に成長し、間違いなく現在の東京都中学リーグ4部リーグから毎年上へ昇格し3年後には1部リーグになると思います。その時にFC駒沢女子U-15も1部リーグでこのセリアスとリーグ戦を争う姿を是非見たいものです。

というわけで、この日は0-2と完敗になりましたが、敗因は上記のような対戦相手によるものだけではありません。
FC駒沢女子もこのセリアスに劣らない能力と実力は兼ね備えています。なので上の文中でもあえて(この日は)としました。
なつきが不在というシステムのなか、いつもの縦パスに飛び出す選手がいなかったり、ドリブル突破やパスをつないでの攻めもうまくいかず、攻撃の組み立てが機能していなかった。もちろん相手のプレスやアタックで拒まれたところもあるが、それに対応しきれなかった駒沢にこの日の敗因があると思います。
結果、ボールポゼッションも圧倒的にセリアス、シュート数もセリアスで完全にゲームをコントロールされていた。
課題が残る試合となりましたが、逆に課題がしっかり見えた試合でもあるので、今後修正をして今日の試合を活かせればいいのではないかと思います。
 

この東京都ガールズ(U-15)サッカー大会は今年で第9回となりましたが、ご存じのように2004年に第1回が開催され、3年(第3回まで)連続で優勝、第4回4位、第5回4位と、優秀な成績を残してきた意味深い大会です。
今年はベスト16で終わりましたが、来年また気持ちを切り替えて今の2年生が中心となり上位を目指し頑張ってください。  
   



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