第17回全日本女子ユースサッカー選手権大会
【MITO EIKO FC 茨城レディース ベスト8】


MITO EIKO FC 茨城レディースが創部2年目で全国ベスト8の偉業を達成。
関連記事 U-22年代の女子クラブチームナンバーワンを決める「第17回全日本女子ユースサッカー選手権大会」が1月3日、J-GREEN堺(大阪府)を舞台に開幕します。全国9地域の予選を勝ち抜いた16チームが集結し、ノックアウト方式のトーナメント戦で優勝を争います。
 1997年度にスタートした同大会は、U-18年代の女子選手を対象に2004年度まで選抜チームと単独チームが出場していました。2005年度(第9回)からは単独チームの大会となり、大会名も「全日本女子ユース(U-18)サッカー選手権大会」に。以降、クラブチームや高校サッカー部など、U-18年代の女子チームが日本一を懸けてしのぎを削ってきました。
しかし2012年度、女子のインターハイ(全国高等学校総合体育大会)の新設や全日本高等学校女子サッカー選手権大会が1月に移行したことを機に、大会名と大会方式を一新。対象年齢を22歳以下に引き上げ、30歳以下の選手5人が出場できるオーバーエージ枠を設置、さらに、女子クラブチームの増加と活性化を目的として出場資格をクラブチームに限定しました。
大会が一新されて初の開催となった前回大会では、日テレ・メニーナが3連覇を達成。今大会は、大会史上初の4連覇が懸かっています。また、初出場を果たしたMITO EIKO FC 茨城レディース、河内SCジュベニール、トレーフルFC fille、SOCIOS FCにも注目です。


第17回全日本女子ユースサッカー選手権大会 大会が開幕し、1回戦8試合を行う

前回覇者の日テレ・メニーナ(関東1/東京)は備後府中TAM-S(中国/広島)と対戦。開始5分に籾木結花選手の先制点で口火を切ると、その後も攻撃の手を緩めず25得点を挙げて快勝し、4連覇へ大きな弾みをつけました。MITO EIKO FC 茨城レディース(関東4/茨城)と楠クラブレディース(東海/三重)の一戦は、15歳以下の選手構成ながら楠クラブが落ち着いた試合運びを見せて前半に先制しましたが、MITOが後半に逆転。最後まで粘る楠クラブを3-1で下し、初出場にして初白星を飾りました。

勝利チーム監督コメント   諸岡信敬 監督(MITO EIKO FC 茨城レディ−ス)

第17回全日本女子ユースサッカー選手権大会 大会が開幕し、1回戦8試合を行う     第17回全日本女子ユースサッカー選手権大会 大会が開幕し、1回戦8試合を行う
創立2年目で初出場となります。私たちはなでしこリーグ参入を目指しているので、選手には全国大会の雰囲気やレベルの高さを体感してもらい、それを力にしてほしいと思っています。そして、大会をできるだけ楽しんでほしい。試合は先制される展開となりましたが、ハーフタイムには点を取るためにどうしたら良いかを考えてプレーしようと選手に伝えました。次は日テレ・メニーナとの対戦ですが気持ちで負けずに戦います。


大会2日目の1月4日、2回戦4試合を実施し、日テレ・メニーナ(関東1/東京)とFC VICTORIES(関西1/兵庫)、浦和レッズレディースユース(関東3/埼玉)、ジェフユナイテッド市原・千葉レディースU-18(関東2/千葉)が準決勝へと駒を進めました。

第17回全日本女子ユースサッカー選手権大会 ベスト4が出そろう
グリーン:日テレメニーナ、オレンジ:MITO EIKO 茨城】
昨日の晴天とは打って変わり、この日はJ-GREEN堺に冷たい風が舞い込み、ピッチには時折、小雨が降り注ぐ天候となりました。
1回戦で最多25得点をマークした日テレは、MITO EIKO FC 茨城レディース(関東4/茨城)と相まみえました。先制ゴールは6分、日テレ・長谷川唯選手のパスを受けた籾木結花選手が左足を振り抜いてゴールネットを揺らしました。日テレはその後もリードを広げますが、対するMITOも39分、野村まい選手が日テレの一瞬の隙を突いて1点を返します。しかし、MITOの反撃もここまで。後半も得点を重ねた日テレが5-1で勝利を飾りました。



決勝戦は、日テレ・メニーナ(関東1/東京)と浦和レッズレディースユース(関東3/埼玉)が激突しました。
試合は、序盤から球際での激しい攻防戦となり、互いにパスを回しながら相手の隙をうかがう展開となります。9分、日テレ隅田凜選手の左CKはバーに直撃。攻守の切り替えを早くし、浦和の陣地内でプレーする日テレは25分、三浦成美選手の右クロスから籾木結花選手が先制ゴールを奪います。その2分後には、隅田選手のスルーパスから籾木選手が中央を突破し、GKの頭上を狙うループシュートで2点目を決めました。
後半、清家貴子選手を投入して打開を試みる浦和は、立ち上がりに攻勢を仕掛けます。54分には、清家選手が思い切りのよいミドルシュートを放ちますが、日テレGK田中桃子選手がキャッチします。日テレがなかなか前線にボールを運べない中、浦和はゴールを目指しますが、日テレが体を張った守備でしのぎます。後半の沈黙を破ったのは日テレでした。76分、隅田選手のFKを土光真代選手が頭で合わせて加点。78分には、右サイドをオーバーラップした清水梨紗選手のグラウンダークロスから船木和夏選手が追加点を奪います。対する浦和も得点チャンスをつくり出しますが、最後までゴールネットを揺らすことはできません。決勝戦を4-0で制した日テレが、大会史上初の4連覇を成し遂げました。

                                                          (以上:JFAサイトより抜粋) 
                               

MITO EIKO FC 茨城レディース(茨城第4代表)が創部2年目で全国ベスト8の偉業を達成  (文・画像:小田切)

1月3日の大会初日、トーナメント1回戦がJ-GREEN堺のS2会場(日テレメニーナ備後府中TAM-S)、S5会場(MITO EIKO FC茨城レディース楠クラブレディース)にて9:30キックオフで行われた。
2年目にして全国大会初出場のMITO EIKO FC 茨城レディースは大会常連の東海地区代表の楠クラブレディースとの戦いになった。
ジュニアユース主体とはいえ、サッカー王国静岡有する東海地区の代表、さすがに身体能力の高い選手が多かった。
初出場の緊張からか、前半1点を奪われたものの、展開は前半からEIKO優位で進み、後半自分たちのペースを取り戻したEIKOは3点を連取、見事逆転勝利で1回戦を勝ち進んだ。

1月4日、向えた2回戦、準々決勝の相手は現在大会3連覇で大会初の4年連続日本一を狙う王者、日テレ・メニーナ。
前日隣の会場で同時刻にキックオフした一回戦では25−0という大差で勝ち上がってきた。

前半立ち上がりから完全に主導権は握られポゼッションプレーを崩すことが出来ない。しかしEIKOもアグレッシブなプレーで、しっかり厳しいプレスを掛け、ワンサイドゲームにはさせずゲームは白熱した試合となった。
そんな中、前日からスカウティングされ、常に厳しいマークがついていたキャプテン野村選手だが、果敢に攻めGKのはじいた一瞬にしっかり反応し正確なシュートから、見事メニーナから貴重なゴールを奪った。
前半1-3で折り返して、おおいにメニーナベンチを脅かした事かと思うが、後半メニーナの力は衰えず多少DFを意識したフォーメーションかと思えたが、なかなかチャンスをもらえない展開となり、結果後半2点を奪われ1-5という結果でゲームを終えた。

結局日テレ・メニーナは予想通り優勝を果たし、大会史上初の4連覇を達成した。
この全国大会で、優勝したメニーナから唯一1失点を奪い、敗れたものの得失点差4という結果は悔いのない結果といっていいのではないだろうか。
特にCP野村選手は2日間フル出場で培ったサッカーセンスと運動量で、チームを牽引し今大会での結果に大きく貢献したが、更に大きな立役者としてGKの大谷選手の活躍が目を引いた。
メニーナの再三の決定的チャンスをブロックし、王者メニーナの28本ものシュートを受け5点で抑えたのも技術とメンタリティーの強さを感じる。
また、多彩なメンバー構成も新生チームならではだが、なでしこリーグや有力大学リーグでの経験ある実力者をはじめ、全国クラスのクラブユース経験者の高校生、JYナショナルトレセン候補・関東トレセン経験者の高校生たちや、地元有力ユース選手など年齢も幅広く、一つの目標に向かって集まった選手たちのベクトルが、チームのまとまりを作り上げている。
なかなか全員がそろって練習できる環境ではないのだが、チームの雰囲気は良くしっかりコミュニケーションが図られ、確実にチーム力がレベルアップしているのは、監督やプレイングコーチ達のマネージメントとコーチングの成果といえる。

ベスト8で終えたEIKOだが今後の活躍が楽しみな所だ。                        

【アウェイカラーのオレンジのユニフォームのMITO EOKO】                           【MITO EIKO FC 茨城レディースのイレブン】
 

MITO EIKO FC 茨城レディースの2試合の公式試合記録のPDFにリンクを貼りました。

 
記録1      記録2


【動画 】MITO EIKO FC 茨城レディース 野村選手の日テレメニーナからの得点シーン動画



【画像】ゴールへの強い執念がGKより先にボールにタッチ。絶妙なバランスで態勢を立て直しシュートに持ち込んだシーン。
  

  
   

  



リンク
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